1 調査の目的
子どもたちの基本的な生活習慣等に関する育ちの状況を把握し、就学前教育の振興・充実及び幼・保等、小、中の連携を踏まえた教育・保育の充実の基礎資料とする。
2 調査時期 令和4年(2022年)11月
3 調査対象
小学校及び義務教育学校1~3年生の児童 | 20,049人 |
認定こども園・幼稚園・保育所の0~5歳の園児 | 12,209人 |
合 計 | 32,258人 |
4 調査方法:調査項目
(1)保護者へのアンケート調査:朝食習慣、テレビ・ゲーム等の時間、就寝時刻(午後10時前就寝)、午後10時以降に就寝している理由
(2)担任による観察調査:落ち着いて話を聞く習慣(5歳児以上)
5 調査結果の概要
(1)結果 別紙1-①、別紙1-②を参照
(2)成果と課題
〇午後10時前就寝ができている0歳児から小学校3年生の割合は77.5%
で、前年度より1.6ポイント上昇した。また、3歳児から小学校3年生までになると77.3%で、1.8ポイント上昇した。
〇午後10時前就寝ができない理由として最も多かった項目は、「家族の生活時間に合わせてしまい、子どもの寝る時刻が遅くなるから。」(53.1%)が例年続いている。「特に寝かしつけず、寝る時刻は子どもに任せているから。」(13.1%)、と回答した保護者の割合についても減ってはいるが、基本的生活習慣のさらなる向上に向け、引き続き啓発の必要がある。
○落ち着いて話を聞くことができる子どもの割合について、「9割以上聞くことができる」学級の割合は、全体では24.0%と前年度より3.9ポイント上昇したが、小1については「7割未満」も増え、「9割以上」と同程度の割合となっている。引き続き、発達や学びの連続性を踏まえた就学前教育と小学校教育の円滑な接続が必要である。
6 基本的な生活習慣や態度に係る課題解決のために
(1)県や市町村が取り組んでいくこと
○県教育委員会ホームページを活用した、午後10時前就寝をはじめとした基本的生活習慣の重要性についての啓発
○保護者が子育てについて学ぶ機会の提供(くまもと「親の学び」プログラム等の活用)
○就学前教育担当者連絡会等における調査結果の情報提供及び具体的な取組の共有
○各管内等における「幼・保等、小、中連携セミナー」の実施
○「くまもと 早ね・早おき いきいきウィーク」の実施
○「幼児期の終わりから小学校入学への『円滑な接続』に向けた くまもとスタンダー
ド」の改訂及び円滑な接続の推進
(2)学校・園(所)で取り組んでほしいこと
○「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用した園内研修・校内研修の実施
○「幼児期の終わりから小学校入学への『円滑な接続』に向けた くまもとスタンダー
ド」を活用した、引継ぎ・連絡会におけるスタート(アプローチ)カリキュラムの
共有・見直し
○午後10時前就寝の重要性についての保護者への啓発
○「くまもと 早ね・早おき いきいきウィーク」等の機会を活用した、幼・保等、小、中連携による取組の推進(各地域における連携協議会等)